IT長糸の風へようこそ!

豊かな山林と水源を有する「長糸」で活動するサークルです

福岡県西方沖地震 特報その1

「福岡県西方沖地震」特報 その1

3月22日に発生した福岡県西方沖地震に際してはこのホームページを通じてお知りあいになれた多くの方々にご心配をかけました。
暖かい励ましの言葉をいただきありがとう御座います。
被災写真の整理が進まず更新が遅れていて申し訳ありません。
今回は「特集その1」として気象庁・港湾局等関係機関からの発表記事を見ていただければと思いまとめてみました。

まだ地震の正式名称がつけられていないようで、報道機関によってまちまちの呼び方で報道されていますが、主流としては「福岡県西方沖地震」と呼ばれています。

震源地は歴史に興味をお持ちの方にはお馴染みの「金印」の出土で有名な志賀島北西の沖合で、余震はこの震源地から南北方向の延長線上が震源となりまだ時々起きています。

発生後気象庁より報道機関に発表された第一報【発生1時間45分後】の資料です。
拡張子がpdfになっていますので、アクロバットリーダーで開けます。
興味のある方は参考に見てください。
http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/gaikyo/kaisetsu200503201230.pdf ←当時の最新情報であり、既にリンク先に書類が残っていません。現在はこちら別サイトで閲覧可能(2014/7追記)

次は発生4日後に発表された資料です。
直後の被災写真と撮影位置的な関係を表示した地図もあります。
http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/gaikyo/kaisetsu200503241430.pdf ←当時の最新情報であり、既にリンク先に書類が残っていません。現在はこちら別企業のサイトで閲覧可能(2014/7追記)

幸い発生日時が日曜日で一般家庭では火をあまり使わない時間帯でもあったので火災の発生は福岡県内では聞いていません。
また不幸にも亡くなった方は、ブロック塀の倒壊による犠牲者の一名だけのようです。
規模的にはマグニチュード7、福岡市・前原市・糸島郡内で震度6弱と公表されています。
地盤の性質により大きく違ってくると言われていますが、建物を設計する時の構造計算に加味される地震の加速度(ガル)を調べると、福岡市内よりも西側の佐賀県唐津市や伊万里市の方が大きな値を記録しています。

k-net地震速報のURLを添付しておきますので、興味のある方は一覧下さい。
http://www.k-net.bosai.go.jp/k-net/news/20050320105300/ ←サイト引越しによりURLが「こちら」に変更になっています(2014/7追記)

港湾関係の被災状況は次のURLで見ることが出来ます。
http://www.hakata-port.go.jp/hisai/ ←既にサイトが引っ越しています。現在はこちら別サイトで閲覧可能(2014/7追記)

スマトラ島沖地震及びインド洋津波災害情報は下のURLから見ることが出来ます。
http://www.pari.go.jp/

国土地理院発表の写真(航空)ですが、被害状況は判別しにくいけど面白いので・・・
http://www.gsi.go.jp/BOUSAI/FUKUOKAJISHIN/photo_fukuoka/H17fukuoka.htm


4月6日九州大学医学部百年記念講堂で「震災フォーラムin九大」が行われ私も友人を誘い参加しました。
地震発生直後から九州大学の各研究分野独自で調査された多面的な調査結果を持ち寄って発表・意見交換を行い総合的な視点から今後の復旧に役立てようという趣旨で開催されたと聞いています。
市民向けに開放されたフォーラムで、発表者も専門的な言葉を避け、理解しやすい発表でした。
参加者は大ホールの固定椅子では収容できず補助椅子まで用意されていました。
資料がほしかったのですが、まだ、まとまっていないとのことで配布されませんでした。ホームページ上に公表するとのことでしたから公表され次第お知らせします。


地方版より地域の被災状況を転記

福岡市西部・前原市・糸島郡をエリアに地域の情報源として頑張っている地方紙「糸島新聞社」のご好意で記事の一部を掲載します。
創刊は大正時代で90年以上の歴史もあり、郷土史発刊等地域に根付いた唯一の報道機関です。
写真が表示されるまで少し時間がかかるようです。

 

●3月24日福岡県西方沖地震特別号

正式コメントの後に 筆者注:と記入があるところは 「IT長糸の風」 ホームページ編者のコメントを加筆しました。


 

震度6弱の地震、各地に大きなつめ跡

糸島地震から106年ぶりの大地震

3月20日午前10時53分ごろ、福岡市の北西約40キロの玄界灘を震源とする強い地震が発生、糸島地区で40人がけがをしたり、住宅や道路などに被害が出た。特に震源に近かった西区の玄界島では住宅16棟が倒壊、ほとんどの島民が中央区などに避難した。前原市でもマンションで壁や柱に亀裂ができ、危険なため住民の一部が避難している。本紙では、地震直後から糸島地区の各地を取材、写真と記事を掲載した特別号を発刊した


20050322_01_2

写真提供:糸島新聞社

亀裂が走り、液状化現象が発生した志摩中学校グラウンド。

筆者注:海岸から数百メートルの位置で標高も低く砂質土と思います。


 

20050322_02

写真提供:糸島新聞社

前原駅舎内では階段が壊れたり、建物に亀裂ができた。


 

20050322_03

写真提供:糸島新聞社

被害が大きかった前原東のマンション。


 

20050322_04

写真提供:糸島新聞社

ビデオやDVDなどが散乱したレンタルショップ。


 

20050322_05

写真提供:糸島新聞社

前原市の瑠璃幼稚園・うるう保育園では卒園式最中だったが、幸いにけが人はなかった。

筆者注:私もこの卒園式に参加していてこの子達と同じ体験をしました。副園長の的確な指示で、落ち着いて行動し無事避難できました。卒園証書を渡し終えた直後の被災で、他の行事は中止とし後日残りの行事は行われました。


 

20050322_06

写真提供:糸島新聞社

県指定文化財の石橋が壊れた志摩町の桜井神社。


 

20050322_07

写真提供:糸島新聞社

屋根の応急修理を手伝う消防団員。(志摩町野北地区)

筆者注:地域組合立消防の外に各地域に分団があり、彼たちの存在は地域住民にとっては頼もしい存在です。長糸地区も数軒の応急処理依頼に対応したり、独居老人の家を巡回し安全の確認と勇気付けにと活躍していました。


 

20050322_08

写真提供:糸島新聞社

ブロック塀が倒れ、下敷きになった乗用車。(志摩町野北地区)

筆者注:福岡市内では残念ながら一人犠牲者が出ました。


 

20050322_09

写真提供:糸島新聞社

屋根瓦の大半が落ちてしまった家屋。(二丈町片山地区)


 

20050322_10

写真提供:糸島新聞社

石の鳥居が倒れた西区宮浦の三所神社。


 

20050322_11

写真提供:糸島新聞社

道路にできた大きな亀裂。(西区西浦地区)

筆者注:この現地は確認していませんが、4月6日現在で九州大学の調査班の話では、志賀島地区ではクラック(亀裂)の成長が、いまだに続いている箇所があるそうです。


20050322_12

写真提供:糸島新聞社

屋根にビニールシートをかけた西浦地区の住宅。

筆者注:屋根に被害を受けた家屋は方位に関係なく地域的なばらつきがありそうだし、寄棟に被害が多発していたように思います。


20050322_13

写真提供:糸島新聞社

がれきの後片付けに追われる住民。(西区西浦地区)

筆者注:聞くところによると、余震で危険な為、農業用のビニールハウス内で寝泊りしている家族もあるということです。

頑張れ!マッスル長糸 2005年 準優勝

it_logo2005年全日本大会準優勝!

フラッグフットボール

はっきり言って、まだ一般的に知られていない競技のようです。編者が、知り得た範囲で簡単に私的解釈を披露します。
詳しくは http://www.j-flagfootball.com/ の公式競技規則等を参照下さい。(現在このサイトは使われておりません。下記コメント欄ご参照ください。)

アメリカンフットボールの変形で安全性重視の競技と想定しても良いのでは、と思います。
今回長糸小学校チーム「マッスル長糸」が出場する「キディー」の部はコートもエンドライン間 40ヤード(36.576m)、サイドライン間 30ヤード(27.432m)と狭い範囲で競技をするようです。
各エンドラインから10フィート内側がゴールラインになっているので、自陣のゴールラインから相手のゴールライン20フィート即ち、18メートル強の間の攻防が主になるのでしょう。 選手はフラッグをつけ、フラッグを取る事で、タックルの成立になるようで、体格による優劣と危険 性は排除されているようです。

フラッグフットボールオフィシャルサイトの紹介によると

(1)「戦略を立て、仲間とコミュニケーションを図ることが不可欠」な競技
(2)「役割分担が明確な為、個性を生かしやすい」競技
(3)「ドリブルやシュートなど特別な技術が必要ない」競技

先日「マッスル長糸」の練習状況を見ましたが、長糸小学校の児童には、打って付けの競技だと思いました。
素晴しいコーチに恵まれ、独創性に富み仲間を大事に育ってきた児童には(1)は無条件合格。
個性的で、責任感と実行力を夫々が発揮してくれそうだし、攻撃時と防御時で夫々5名必要 のようですが、個性的な面が生かされ、(2)も心配ないでしょう。
(3)は問題外かもしれないが、矢張り臨機応変な対応が必要だろうし、練習によって(3)の技術的面は培われるし、上位に行けば当然要求されると思うし、大観衆に飲まれず、練習どおりの事を発 揮してくれたら大きな土産を持って帰ってくれそうですね。

20050103_c_2

公式ユニフォーム
両腰のフラッグに注意、他にこの様なユニフォームの競技はありましたかね?
(この写真はオフィシャルサイトに掲載の参考写真から引用しました。)

 

20050103_b

練習風景

コーチの指示通り動く選手、毎回細かな指示打ち合わせは円陣を組み行っているようです。

20050103_a

体格・性別による競技上の優劣は極端にはなさそうだし、寧ろ機敏性に富む長糸小学校児童には打って付けの競技のようです。

20050103_e

激励を受ける選手団

長糸公民館前で練習の結果を充分発揮するようにと激励に集まった、各区長・公民館長や地域の人達に励まされる選手団スナップ。

余り負担にならなければ良いのだが・・・・・西日本地区優勝だし、悪くても全国準優勝だよ。

胸を張って何時もの元気な姿で堂々と帰っておいで。

20050103_d

激励家族他

長糸公民館前に激励に集まった家族と地区の支持者スナップ 期待と長旅の心配?

そうですよね、初めて飛行機に乗る子もいるのでしょうしね。

3日午後の吉報を楽しみに待ちましょう。

20050103_sensyu

「マッスル長糸」の勇士達

開かれるであろう、結果報告会を楽しみに一寸一言
各区長さんへ:「前原市立長糸小学校」を全国規模で認知してもらえる機会を 小規模小学校のチーム「マッスル長糸」が作ってくれたのですよ~・・・・・・・ 前原市にも働きかけて良いのでは? 何なら校区民だけでも考えましょうよ。


it_logo「マッスル長糸」準優勝! 全日本大会報告会スナップ

準優勝と言う輝かしい結果を郷土に持ち帰ってくれました。 1月9日(日)長糸公民館で結果報告の後、試合状況のビデオ放映がありましたが、報告会のスナップを掲示します。

「立教小学校ラッシャーズ」チームには試合場が地元と言うこともあり数百人の応援者が駆け付けてあったとのことですが、「マッスル長糸」の選手が「この場に姿は見えないけど、自分達の後ろには地元で大勢の人が応援してくれているのだから恥ずかしい試合にならない様に一生懸命頑張ろうね。」とポツリと言ったとの事で、少しほろりとさせられました。

試合結果は34対30の僅差で優勝を逃しましたが、都会の洗練されたチームに正々堂々と最後まで頑張った「マッスル長糸」メンバーの健闘を称えましょう。

又、ライスボール出場の「松下電工インパルス」チアリーダーの方達が試合開始から 終了まで「マッスル長糸」への声援がビデオに収録されていましたが、子供達には 力強い助けになったと思います。 「松下電工インパルス」チアリーダーの皆さんご声援有難う御座いました。

余談:1月8日(土)午後、フラッグフットボール連盟本部の理事さんたち数名が長糸を訪れてあったようですが、皆さんどの様に感じられたのでしょうね。 連盟公式サイトで紹介されたように「九州の野生児軍団」が確かに育つ地域だと感じてもらえたのでしょうか?

日本選手権出場の選手名紹介は後日掲示板に写真と氏名を掲載予定です。 地域を離れられた方々も、郷土であなたの知り合いの子供さん・お孫さん達が 頑張っている姿を楽しみにお待ち下さい。

20050110_lth

競技披露

保護者相手に「マッスル長糸」との競技を体育館で披露。 各区長他支持者も観戦しましたが、要所で石井先生の説明に初めて観戦する人も熱心に聞き入り納得されたと思います。

結果は保護者チームの勝利でしたが、報告会終了後グランドで行った競技は途中までしか観戦できませんでしたが「マッスル長糸」が10点以上の差で勝っていました。 (編者急用の為途中までの観戦で現場を離れました)

20050110_123

選手の報告

石井先生から試合結果と裏話の報告があった後、選手一人ずつが試合に参加した感想を報告してくれました。

20050110_all

皆はっきりと感想を述べることが出来ました。 6年生は後輩に自分達が覚えた事を伝えていくと決心を語ってくれたし、5年生は少し自信なさそうでしたが、後をしっかり引き継いで行きたいと決心を語ってくれました。 この様にはっきり人前で言えるように育つのも競技の隠れた成果と感じたのは編者一人ではなかったと思います。

20050110_kucyo

各区長スナップ

忙しい中を報告会に駆け付けて呉れた区長さんのスナップ。 報告会が始まる迄打合せ等で忙しそうでしたが、皆さん微笑んで参加してありました。


it_logo全日本選手権試合状況

東日本代表「立教小学校ラッシャーズ」と「マッスル長糸」の試合状況のスナップです。
広い東京ドームと大勢の観客、自分達より大柄の選手を相手に臆することなく、最後まで全力で清々堂々と戦った選手に拍手です。
対戦相手も「立教小学校ラッシャーズ」と言う競技的にも歴史ある素晴しい相手に巡り合え、きっと、学ぶ事が多かったと思います。
この試合を通じて学んだ事を下級生に伝えてください。
それが長糸小学校「マッスル長糸」の伝統の第一歩となるのです。
「立教小学校ラッシャーズ」の皆さん!素晴しい感動を与えていただいた事を心から感謝します。

20050110_1

コーチと打ち合わせ

両チームとも攻撃方法や守備方法を毎回打合せしますが、打合せどおりに行かないのもこの競技のみどころだし面白いとこでしょう。
スタンドに「仲間を・・・・長糸」の垂れ幕が見えます。
隠れた部分は「信じて」と言う文字が正解かな?
左端の方に見えるチアリーダーの人は多分最後まで応援してくれた「松下電工インパルス」
チアリーダーの人たちと思います。
選手の皆さんも随分勇気付けられただろうね。
「松下電工インパルス・チアリーダー」の皆さん応援有難う御座いました。

20050110_2

守備態勢スナップ

「立教小学校」の攻撃です。
相手の動きを見逃さないよう真剣なまなざしの守備。

  20050110_3

攻撃態勢スナップ

攻撃に入る直前の姿です。
ラン攻撃の場合はどの選手がボールを持って走るのか、或いはパスの場合はどの選手がキャッチに回るのか、攻守駆け引きの面白い場面です。
進んだチームは相手チームのパターンをデータ化して分析し役立てる本格的なチームもあるそうです。
「マッスル長糸」は「KKD」で進んだのでしょうね。
と言う事は「石井先生」の頭脳はパソコン並み以上の判断をしていたのでしょう。

20050110_4

攻守スナップ

「マッスル長糸」の攻撃中です。
それにしても「立教小学校ラッシャーズ」のメンバーは大柄の選手が目立ちますね。
動きもお互いすばしこくて惚れ惚れしました。

20050110_5

守備隊形スナップ

「立教小学校ラッシャーズ」の攻撃開始に対し、相手の動きを見ながら守備態勢に入るところです。
走るだけでなく、即座に判断が必要だし頭脳を使う競技の様です。
それにしてもヤッパリ相手の選手は大きいな~
この選手達は攻撃専門と思うし、選手層の厚さは流石です。

20050110_6

守備隊形スナップ

いよいよ相手の攻撃開始です。
向こうに見える選手は守備主体の選手のようですね。
「マッスル長糸」は攻守一人くらいしか代わらないので、選手の疲労度も違うのかも・・・

寒みそぎ 2004年 禊ぎ体験報告

it_logo熊野神社のかんみそぎ

平成16年「白糸の寒禊ぎ(かんみそぎ)」ハイライト集

この祭の由来、進行については、こちら「熊野神社の寒みそぎ」をご参照下さい。

今年は当ホームページの編者も老体を省みず?「禊ぎ(みそぎ)」に参加しました。

神主が後で白状されましたが、「禊ぎ祓い(みそぎはらい)」の時間を例年より長くしたとの事、 実情は年男の人が米を研ぐのに不慣れな為 と言うよりお神酒が少し入りすぎていた様です。

外気温は例年になく暖かでしたが、冬の川の水温の冷たさは応えました。

無断で写真掲載をさせていただいた方々にはお詫びいたします


出発前

20041218_02

背中の赤い部分は寒さを堪える為に気合入れに叩き合った手の跡です。今年は西洋系の外国人の姿(5名ほど見かけました)が例年より目立ったようです。国籍や宗教に関係なく祭り好きな人は多いようですね。

余談:このホームページを観て、自分で撮影したいと、遠路「京都」から駆け付けてくれた祭の写真が好きな方がおられました。

また、報道関係者が今年はTV撮影だけでも3社みえていました。

20041218_03

この人(白い帽子)に見覚えはありませんか?

そうです!TVQ(九州放送)でお馴染みの「3923(さんきゅうにいさん)」です。

現在TVQで、生徒一人の白糸分校の様子がドキュメント風に放映されており、番組の取材で「3923」は本校の行事や校区行事等にも参加される事が多く、地元の人には顔なじみの人気者です。

横にいる子が分校の児童で番組上は彼と同級生です。

余談:本来は寒禊ぎは小学生にとって危険な為、参加が認められていないとの事ですが、お父さんと同伴を条件に認められたと聞いています。生れて初めての褌(ふんどし)姿、きっといい想い出になったでしょう。

20041218_04

この人(眼鏡)にも見覚えはありませんか?

そうです!長糸小学校の校長先生です。

他にも小学校の先生が参加されていました。他の先生からは校長先生は見物予定と聞いていましたが・・・

余談:現在の長糸小学校の方針の一つが顕著に見受けられ、こういう環境と考えの先生方に学ぶ児童は幸せだな~と思うと同時に将来が楽しみですね。


出発を待つ面々

20041218_05

寒風が吹かなかったから少しはましでしたが、冬の真夜中に裸で立っているのは厳しいです。

余談:今年は禊ぎ参加者が多く、神前でお神酒を受けるのに結構時間が掛かり途中で焚き火の場所まで抜けていく人が見受けられました。

昨年は80名程の参加者でしたが今年はこれを上回ったと思います。私を含め「3923」に分校同級生の友岡君も参加したので、3名は確実に多いはずです。


松明到着、さあ出発!
20041218_06
松明を先頭に掛け声と一緒に駆け足で禊ぎ場に向かい出発です。松明は枯れ竹を束ねて作ってあり、弾けて火がついた小枝が飛び散って勇壮な感じがします。

余談:松明の竹が弾けて火がついた枝を避けるのが又一苦労です。私は地元の古老に「裸足が本来の姿だろうから」と強がりを言って参加したものの、火を踏んだ時の熱さと砂利の痛さには閉口しました。子供の頃は裸足になることが多かったので、今頃の時期はシモヤケには悩まされましたが、砂利の痛みと言うのは気にしなかったのに・・・靴を履くようになった習慣のつけかな?

置き型の松明?

20041218_07

最近良く見かける照明用松明?ヒノキの切り株で作り、結構長い時間燃えて、足元の照明としては趣があります。

余談:枯れた木ではこの様にはなりません。生木のヒノキが最良と言う事で、縦に十文字に切り込みを入れ、中央部は下まで貫通した空気補充用の穴を開けます。チェンソーだけで細工した面白い照明具で、勿論採暖用にもなります。


いざ!禊ぎ!

20041218_08

冷たそうだな~

禊ぎ場に到着し、いよいよ川の中へ入っていきます。

冬の深夜の川の水は冷たいと言うより痛みに近い感覚と言う表現が適当でしょう。

禊ぎ中

20041218_08

禊ぎ場にて

御老体もヤング層も全員が一緒に水中に入り、禊ぎ祓いが終わるまで禊ぎを行います。 冷たい水中で数グループに分かれ、肩を抱き合いながら胸まで浸かって円陣を作り、仕切り役の指示で大きな輪になったりしますが、途中で水の掛け合いが始まる頃が極限でしょう。

余談:心臓が弱い人には少し酷な行事でしょうね。水の掛け合いにより冷たさが極端に感じられてきますし、膝から下は感覚が薄れ、川底の不陸に足を取られがちですが、肩を組み合っている事で倒れなくて済みますし、人肌の温かさも感じ、冬山等で身体を寄せ合う事で寒さに耐えたと言う話が実感できます。

眼鏡の方は常連で編者(向かって左隣)の一年先輩、後ろ向きの子は中学生です。もう一人最長老の方が参加していますが、他のグループで頑張っておられました。


御祓い~神前に捧げるご飯

20041218_11

大雑把に言うとこの祭の中心と言っても過言ではないでしょう。

神前に捧げたご飯の傾きにより翌年の作物の吉凶を占う事が行われます。

滝から流れてきた水で御祓いをした米をとぎ、宮司はその間「禊祓(みそぎばらい)」を奏上し、参加者は禊を行います。

決まり事も色々あり、詳細は「寒みそぎ」をご覧ください

神前で宮司により御祓いを受けます。先方の3個の樽の中に合計3升3合の米が入っています。 これを年男三人が担いで禊場で研ぎます。

余談:何故3升3合なのかは編者も知りません。神事に使う数は奇数と言う事で3と言う数字になっているのだなと言う事くらいです。

年男が担ぎ禊場へ
20041218_12
3個の桶に分けられた米を担ぎ松明と提灯の明かりを頼りに禊場へ向かいます。

余談:若い衆には普段米を研いだりする経験もなく、しきたりに則った方法での慣れない作業。おまけに冬の水中での作業では、なかなか思うようにはいかなかったでしょう。その間、参加者は胸まで浸かっての禊ぎ、「早う終わらせんか~い!」と言いたくもなる。

釜でご飯を炊く

20041218_13

2003年写真より

若い衆によって急ごしらえのかまどで禊場で研いだ米をたきます。枯れた竹を薪にして炊き上げます。

余談:この段階から若い衆には又別の意味での試練が始まります。先輩・古老は、たき方の火の具合や炊き上がりの頃合について、各々が好き勝手に口だけは出し てうるさく言いますが、決して手を出して教えようとはしてくれません。炊き上がると、「今年の飯は素晴しい炊きあがりになりました」と出来具合を報告に行きます。

さすがは先輩!蓋を開けさせ、覗いただけでもう少し蒸らせ、または盛り付けにかかれと言う様な指示が出ます。

炊き上がり
20041218_14
炊き上がったご飯をおひつに取り出す。大しゃもじ二本で炊き上がったご飯をおひつに取り出し盛り付けの準備に掛かります。

余談:最近一般の家庭では おひつ というものを見かける機会が少なくなりましたね。

盛り付け

20041218_15

盛り付け開始(1)
炊き立ての熱いご飯を三人の若衆が盛り付け作業に掛かります。

20041218_16

盛り付け開始(2)

熱いご飯を素手で扱うのは大変な作業なので、そばに置いた水で手を冷やしながら行います。

余談:通常神前に供えるには三宝を用いますが、一般の三宝に比べ非常に足の部分が低い特製の 三宝を使います。

神前用の盛り付け

 

20041218_17

ほぼ形が出来上がってきました。

余談:この頃になると同年輩のギャラリー達が形について色々口をはさみだします。A君は仕事柄さすがに上手い、B君バランスがおかしいぞ!等好き勝手な批評を受けますが、本人達は結構受け答えしながら作業の手つきにも余裕が出てきた頃です。

うるさい先輩達は、社務所の中に控えているのでしょう、姿が見えません。

最後の仕上げ

20041218_18

全体を撫で回しながらそれぞれ円錐形に仕上げていきます。最後に米一粒を頂点に立てて作業終了になります。

余談:形もほぼ出来上がりました。うるさい先輩に出来上がりを報告し、宮司に最終点検をしてもらって作業終了。皆さんご苦労様でした。(彼らのほっとした表情とうるさい古老の一人は こちら を参照)

盛り付け完成

20041218_19

お供えが無事出来上がりました

大きな3個は熊野神社のお供えです。小型の12個入った三宝は熊野神社の南隣に観音様と呼ばれているお堂に供えられます。

余談:記録が消失して定かな事はわかりませんが、この観音様は昔小蔵寺(おぐらじ)と呼ばれ、白糸滝の近くにあったのを現在の位置に移されたのだろうと言う事と、この祭りも最初はこの小蔵寺の修験者が疫病退散を祈願して行われたのが始まりではないか、と言う説があり熊野神社の祭典となっている「白糸の寒禊ぎ(かんみそぎ)」行事に観音様にも供えられるものと思います。

20041218_23

供えを奉納されるのも宮司が行われると言うしきたりに独特の伝統があります。(写真参照)


禊ぎ終了

20041218_20

禊ぎが終わって焚き火で暖を

体全体に震えが来るほど冷えてしまった身体を焚き火の回りで温めます。肩を組み合い同じ過極な事を成し遂げたと言う親近感がお互いに湧いてきます。

余談:身体が乾くまで焚き火に当たって温まる方法もありますが、震えながらでも下着に着替え、それから暖をとった方が身体全体が温まりやすいと地元の先輩からの助言です。

おまけ

20041218_21

最後にサービス写真を一枚

長糸小学校児童の人気者TVQでお馴染みの「3923」です。

白糸分校の転入生「3923(さんきゅうにいさん)」が禊場へ行く前の元気な姿、と言うより寒さを我慢する 為に大きな声で気合を入れている姿と思いますよ。隠れて見えないけど、左手で同級生の友岡君の手をしっかり握っています。左端後ろ向きの人は校長先生の様ですね。

「3923」有難う! 地域に溶け込んでくれて特に児童に話題を与えてくれている事を感謝します。長糸小学校の皆さんには良いお友達が出来たね。