8月22日(木)、長糸小学校の先生たちと長糸校区歴史文化部会のメンバーで今年は「瀬戸行政区」「本行政区」にある地域として知っておいてもらいたい場所を回りました。
長糸小学校の生徒に地域のよさを教える為に現地におもむいて自分たちで体感しようと数年前から先生たちが歴史文化部会のメンバーに説明をしてもらいながら一緒に回る夏休み期間の行事です。
公民館に集合し午前9時、数台の車に分乗し瀬戸行政区にある「天降神社」⇒「庵寺」⇒「初瀬屋跡(銘酒岩泉醸造所)」⇒本行政区にある「二股分水」⇒「川上六所神社」⇒「流れ天神(伝説)」⇒「白糸酒造」の順で回りました。
※瀬戸:イチゴ栽培が盛んで「観光いちご狩り」が人気です。
当日もいちご苗の準備をしている農家がありました。
「天降神社(あまおりじんじゃ)」1546年に建立されたと言われ瓊瓊杵尊・菅原道真公が祀ってあり、末社としてあった八幡宮(祭神:ホムタワケノ尊)髙田神社(祭神:神功皇后)も明治時代に合祀されたとのことです。
12月中旬に行われる道真公を偲んで行われる天神講は独特なお祭りです。
○拝殿で説明を聞く この写真を見る この写真を見る この写真を見る
○由緒書き この写真を見る
「庵寺(あんじ)」閻魔大王や数々の仏像(座像)が三方に祀ってありました。正面の大きな仏像(立像)は阿弥陀像ではないかと思いますが確認するのを忘れました。
建物の横に建立の由緒を刻んだ石がありましたが文字部分が汚れており解読できませんでした。
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○仏像 この写真を見る この写真を見る この写真を見る この写真を見る
「初瀬屋跡」江戸時代に創業されて【銘酒岩泉】を醸造してありましたが戦時中に廃業されたとのことで、レンガ造りの煙突のみが残っています。
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○レンガ作りの煙突 この写真を見る この写真を見る
※本(昔は本区と称しており年配の人は今もそのように呼んでいます)
本行政区内には曹洞宗の寺が1寺、浄土真宗本願寺派の寺が2寺がありますが、今回は訪問しませんでした。
「二股分水」長野川の水流を川付の大井手堰で分水し本に位置するこの堰で西側(瀬戸~一貴山・深江方面)と東側(本~加布里方面)へ分水する様になっています。
明治26年の干ばつで稲作も枯れ始めた7月12日夕方から西流れ側の農民と東流れ側の農民が水の取り合いでにらみ合いがあり警察も介入する様な争いがありました。(一説によると双方で二千人ほどが鍬や鎌、竹やりを持って集まったとのことです)
その後、双方話し合いの上、分水路の内法を東側五尺、西側六尺六寸と定め堰板の高さも原則八寸とし何人も勝手にその幅や堰板の高さを動かすことをしない様に定め、現在もそれが守られています。
○二股分水 この写真を見る この写真を見る
「川上六所神社」明治11年に六ケ所にあった神社をここに合祀したといわれています。
三月に行われる初午祭の鷽替え行事が有名です。
○神社前で説明を聞く この写真を見る
「流れ天神」約260年昔のハツ親子の悲しい伝説により親子が流れ着いたといわれる川沿いに祀られています。
○ハツ親子像 この写真を見る
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○長野川 この写真を見る この写真を見る
「白糸酒造」長糸にただ一軒残り現在操業している酒造所です。
昔は校区内に三軒ありました。
清らかで豊富な水と酒米栽培が盛んな地域の象徴でしょう。
昔は杜氏の経験により仕込まれていたとのことですが、現在は若い人が主で各種のデータ管理によって仕込まれているとのことです。
ハネギ絞り で全国的にも有名になった酒造所で、JR九州の七つ星列車にも提供されています。
田中酒造社長さん丁寧な案内有難うございました。
○ハネギ絞りの模型(模型の奥に見えるのがハネギです) この写真を見る