※お願い 熊本地震に関する記事は新しい情報や写真等を入手次第その都度追加掲載する予定なので時々見直して下さい。
また写真については出来るだけ多く載せたいと思いますが著作権等の問題もあり参考になるメディアのサイトにリンクさせましたので、メディアサイトの掲載期限がきたものは削除される場合(俗にいうリンク切れ等)があります。
直接見られる様に掲載した写真以外に多数の関連記事や写真もありますので参考にして下さい。
尚、参考写真について筆者が知っている範囲や見どころはこのブログに文字説明を入れました。
(距離的な面と交通事情等もあり、この時期に現地に出かけての撮影は被災した皆さんや救援活動中の人達にご迷惑をかけると思いネットからの情報入手のみにしました。熊本在住の友人達が落ち着いたら写真データをお願いする予定です)
去る4月14日、16日(M7.3)発生の「平成28年熊本地震」は、阪神大震災(M7.3)に匹敵する強度と言われています、26日現在49名の方々が犠牲になりまだ1名の方が行方不明とのことで、この地震に関連して救出後や避難生活中亡くなられた方も14名と言われています。
亡くなられた方々のご冥福を祈ります。
14日の地震(M6.4)は16日発生の地震(M7.3)の前震と後日訂正されましたが、予報の出し方に問題があったのではと、ネットでは問題になっています。
確かに14日の日奈久断層帯北側震源の地震(益城・西原でM6.5震度7)を本震と捉えずにこれが引き金に近日中に別の地震が発生する懸念があるから強い地震に遭遇した方は、数日の間自宅で就寝しない様にとの注意報を出しておれば16日に発生した布田川断層帯東側震源の地震(M7.3当初震度6強と公表、後日益城の地震計で震度7を確認)で倒壊した建物による犠牲者は激減していたでしょう。
このことは地震の予報の難しさを顕著に示したものであろうと思います。
ただ、九州の片田舎に住んでいる者から見ると関東直下型地震、東南海地震発生の危険性に主力をおいた研究者集団の報告やこれ等の研究に対して重点的に行われてきた政府の予算処置にも問題があるのではと思います。
(熊本・大分地方も地震発生の危険度は高いと公表されていたとの事だが、聞き逃しや見逃したのか、聞いたり見た記憶はありません、と言うより30年以内の地震発生率何%と言う数字に我々一般人は惑わされているのだと思います。)
◇今回の地震関係の資料掲示します。
まだまとめていないので順不同な上、見辛いと思いますがネット等で入手したものを載せておきます。
◇震源地関係の位置図等
この図を見る(wikipediaを参考にIT長糸の風監修のもとで作成)
◇発生回数等のデータ
△この写真を見る(出典:気象庁)
「平成28年(2016年)熊本地震」について(第37報)より「内陸及び沿岸で発生した主な地震の回数比較」
△この記事を見る(日本気象協会 tenki.jp)
熊本地震の発生状況(4/30 10:00まで)
◇断層が地表に現れた写真等
○この写真を見る(出典:産業技術総合研究所)
M6.5の地震で東西水平方向に活断層が動き地表に現れた益城町内の農地。
人が立っている畦道と手前の畦道の食い違いが断層が動いた距離。足元の画面左右に断層が現れています。産業技術総合研究所による緊急現地調査報告の記事はこちら
○この記事を見る(産経デジタル:産経ニュース)
手前側が陥没したと思われる阿蘇地方の農地の断層。人が立っている部分の延長が舗装された農道と想定される。
○ この写真を見る(出典:KASHIMA SC監督のブログ)
地震で段差が出来た震災直後の熊本県嘉島町の道路の様子
○この記事を見る(47NEWS)
○この記事を見る(河北新報)
○この図入記事を見る(産経新聞)
上下に1メートル以上の変動
◇被災家屋等の写真(益城町)
○この写真を見る 益城町の被害の様子
○この記事を見る(毎日新聞)
○この記事を見る(毎日新聞)
○この写真を見る(出典: Satoru Ishido / BuzzFeed)
熊本県益城町。倒壊した建物。
○この写真を見る(出典:Satoru Ishido / BuzzFeed)
熊本県益城町。
○この動画を見る(NHK)
1度は免れた倒壊、2度目の震度7で・・・
◇宇土市庁舎(4階部分の損壊が大きく立ち入りが規制されました)
■この記事を見る(産経デジタル: SANKEI BIZ)
■この記事を見る(毎日新聞)宇土市庁舎
■この記事を見る(毎日新聞)4階部分拡大図
◇南熊本(国道57号線・阿蘇大橋が土砂崩壊で損壊)
■この写真を見る 南阿蘇の様子
■この立体図を見る(国土地理院)
阿蘇大橋周辺の土砂災害の状況が立体図で見られます。マウスを動かしてみてください。
■この写真を見る(出典:アジア航測株式会社)
■この記事を見る(産経新聞)谷底に転落直前で止まった乗用車
■この記事を見る(産経新聞)崖崩れで崩落した道路
■この記事を見る(毎日新聞)土砂崩れで寸断した道路と線路
◇大分の被害(熊本県以外に九州各県にも被害が出ています)
■この写真を見る(出典:https://twitter.com/yuzuki183)
■この写真を見る(出典:nice11jp.blog93.fc2.com)
■この記事を見る(毎日新聞)大分自動車道を覆う土砂崩れ
■この写真を見る(出典:Takumi Harimaya / BuzzFeed) 崩れた小屋
■この写真を見る(出典:Takumi Harimaya / BuzzFeed)傾いた鐘楼
◇被災者救助関係の写真(自衛隊・各地警察及び消防の応援で懸命に行われました)
■この写真を見る
重機を使って救出作業にあたる警察・消防の皆さん
■この写真を見る 徒歩で捜索現場へ向かう
■この写真を見る 行方不明者の捜索・発見
■この記事を見る(産経デジタル:産経ニュース)
■この記事を見る(毎日新聞)
■この記事を見る(産経新聞)
家屋倒壊現場での行方不明者捜索
■この記事を見る(毎日新聞)
ライトで照らされながら救出活動
■この記事を見る(産経新聞)
捜索活動中の山口県警(各県警から多数の警察官が救助活動に駆け付けてくれました)
■この記事を見る(産経新聞)
油圧ショベルでの捜索
■この記事を見る(産経新聞)
福岡県警も手作業で土砂かき出し
■この記事を見る(産経新聞)
倒壊家屋から幼児を救出した警察官
◇自衛隊の活躍(不明者捜索以外にも救助に活躍してくれていますし、米軍のオスプレイも僻地への物資輸送協力がありました)
■この写真を見る 自衛隊の救助作業
■この写真を見る 被災者の手伝い
■この写真を見る オスプレイ到着
■この記事を見る(産経デジタル:産経ニュース)
■この記事を見る(産経デジタル:産経WEST)
■この記事を見る(産経新聞)毛布を運び込む自衛隊
■この記事を見る(産経新聞)益城町役場での炊き出し
■この記事を見る(産経新聞)夜間も続く捜索
■この記事を見る(産経新聞)手作業で土砂をかき出す
■この記事を見る(産経新聞)オスプレイの輸送支援
◇熊本城
■この記事を見る(毎日新聞)度重なる地震で屋根瓦が落ちた。
■この記事を見る(産経新聞)
地震前と後の熊本城。日本建築には、地震時に瓦は振るい落とされ、建屋の倒壊を防ぐという発想がある。という説があります。(疎かにできない先人の知恵と思います。余談ですが福岡県西方沖地震の時震度5強に遭遇しましたが、当時築102年の我が家は、30年ほど前に瓦葺下地の赤土を除去して葺替えて屋根部を新築時より軽くしていたせいかお袋のベットの花瓶が転落したくらいで殆ど被害はありませんでした。基礎部分も敷石の上に木の土台を載せた工法で今の建築基準法では認められない基礎工法です)
■この記事を見る(産経新聞)損傷した戌亥櫓と石垣
■この記事を見る(The Huffington Post Japan)
地震前後の熊本城の写真が多数あります。
◇安倍首相現地視察後避難所訪問
■この写真を見る
避難所へ被災者を訪問した安倍首相(膝をつき話す姿に好感)
◇微笑ましい写真
■この記事を見る(毎日新聞)
■この記事を見る(産経新聞)
避難所の子供達による子供ボランティア
■この記事を見る(陸上自衛隊twitter)
子供たちから自衛隊員への手紙
◇各地で募金活動
■この写真を見る
■この記事を見る(産経新聞)
中日と阪神の選手による試合前の義援金呼び掛け
■この記事を見る(産経新聞)
海外でも。タイのバンコクで募金
■この記事を見る(産経新聞)
香港日本文化協会による募金
◇避難所の様子(この様に大規模災害では指定避難所だけで収容できないことや指定避難所以外での問題点が多いことが判明しました)
■この写真を見る
共助の考えが活かされた地域もありますhttps://thepage.jp/detail/20160422-00000003-wordleafv?page=2 (THE PAGE – 2016/4/23 熊本県河原小学校避難所、「うちは『待つだけの避難所』ではなか」記事)
※気に留めておきたいこと
以前、九州、特に福岡県は地震が少ないと言われてきましたが、平成5年3月警固断層の動きによる福岡県西方沖地震により、人命の犠牲は1名だけでしたが、大きな被害も生じています。
ここで、我々が一つ考えなければいけないのは、「耐震化」或は「耐震強度」という言葉です。
これは、建物を新築する場合や現存する建物で法的に耐震化工事を要する公共施設等は、震度6強の地震に耐えるように建築又は早急に補強工事をすることになっています。(公共施設も学校関係の建物は耐震化も進んでいるが、予算的関係で行政関係の建物の耐震化工事は後回しになり遅れているのが現状と思います)
「耐震強度」とは簡単に言えば発生した震度6強程度の地震に遭遇しても耐えて(変形や一部破損は生じても)直ぐに倒壊しない様な強度を確保することと工法を法的に定めたものです。(建物から避難する時間が確保されることを重視)
しかしこの時に倒壊しなくてもその建物は大きなダメージを受けていますので、再度補強工事等を行うか建て替えをしておかないと、後で同じ規模、或はそれ以下の震度にも耐えることは難しいだろうと言うことです。
一般に人は、修理が必要なほど損壊していれば建て直し等を早急に行いますが、大した被害でないと判断すれば補修程度で済ましてしまいます。
地震発生後直ぐに専門家により行われる応急危険度調査があります。
⇒調査で危険と表示された赤色ラベルの家には立ち入りできません。 この写真を見る
27日の報道では、調査が済んだ地域として熊本市内 3,136棟、益城町 2,649棟・西原村 912棟、その他 1,720棟、合計 8,417棟が危険と判定されています。
⇒調査で要注意と表示された黄色ラベルの家は危険個所が明示されているので立ち入りの際は危険個所に近付かない様にします。 この写真を見る
総数9,740棟がこの表示だそうです。
⇒調査で調査済み表示の青色ラベルの家は、使用しても差し支えないと判定された建物ですが、建物は少なからずダメージを受けていると考えたほうが無難です。 この写真を見る
総数 12,873棟がこの表示とのことです。
■ラベルはこの様に貼られます。 この写真を見る
大きな災害の後には建築関係の法令は改正されることは度々で、今回も耐震基準の見直し、【複数回被災しても直ぐ倒壊しない様な耐震強度や工法の見直し(当然建築費は高くなります)】を速やかにに行うべきだと思いますし、早急に法改正がおこなわれるだろうと期待しています。
処で、糸島地方は明治時代に地震があった記録もありますし5年前に福岡西方沖地震に遭遇しました。
福岡西方沖地震の震源となった警固断層以外にも把握されている断層帯があります。
糸島市大門付近から鳥栖市にかけての「日向峠ー小笠木峠」断層帯があることと、その延長上には糸島半島沖断層帯と連続している可能性も報告されています。
短いと考えられている「王丸ー石窯断層」「田中ー松隈断層」もありますが、これらの断層帯は、何れも詳細な研究はされていない様です。
興味がある方は「文部科学省・地震調査研究推進本部」のホームページで調べて下さい。
また今回の地震について興味がある方は「県別に地震の影響を見る>熊本県」(出典:地震調査研究推進本部)
を参考にされることをお勧めします。
「2016年熊本地震における発災前後画像」 – (狭域防災情報サービス協議会)では地震前と地震後の様子をみる事ができます。縦のバーをスライドさせて地震前後の違いがはっきりわかります。
※熊本地震から避難方法等学ぶべきことが多くありました。
4月20日の熊本日日新聞によれば、熊本地震の被災者が一定期間生活を送る「指定避難所」が、熊本県内の14市町村、計63カ所で全部または一部閉鎖されていることが30日、共同通信の集計で分かった。指定された学校の体育館や地域の施設が激しい揺れで壊れたり、土砂災害の恐れがあったりしたため。
27日時点で100人以上が避難している17市町村に取材したところ、指定避難所は約560カ所あった。施設の全てが使えなくなったのは28カ所、一部が閉鎖されているのは35カ所だった。自治体別では、熊本市の30カ所が最も多く、益城町(10カ所)▽宇城市(4カ所)▽合志市、八代市、南阿蘇村(各3カ所)が続いた。
このことは、先に述べた公共建物の耐震強度問題や、広域な地震を想定した「指定避難所」のあり方を今後地方自治体や国は早急に対処すべきだろうと思います。
我々は今後、このことを踏まえて地域の自主防災組織の活動に活かすべきだと痛感しました。