寒みそぎ祭(2003年)

it_logo熊野神社のかんみそぎ

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一番太鼓 : そろそろ準備をしなさい。
二番太鼓 : 用意をして神前・焚き火の周りに集まりなさい。
三番太鼓 : 祓い行事が始まります。


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神前に集合!
此処で参加者はお祓いを受けお神酒を一杯頂いた後、松明(タイマツ)提灯の後ろに集合し出発を待つ。
(この間、お互いに背中を叩き合ったりして気合を入れ寒さを紛らわすので奇声も飛び交い、背中や胸に手の形が真っ赤についた人も見受けられる。)

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左:道を清めると松明・提灯を先頭に年男が桶を担ぎ水浴場へ「オッショイ!オッショイ!」と掛け声をあげながら急ぐ・・・・・
右:一行が到着すると、年男は水の美しい上流で米を研ぎ、神官は皆の安全を祈り 「禊ぎ祓い」を唱える。

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年男による米研ぎの式が済むまで寒い冬の夜、水中で掛け声を上げながら待ちますが、 その内、誰からともなく水の掛け合いになって行きます。 この時期の水中は冷たいと言うより痛いと言う方が実感でしょう。
(悪戯心の強い年男に巡り合った年は故意に米研ぎに時間を掛けるので悲鳴が聞える事もある 長老の話では、この祭事で今迄に風邪を引いた人は居ないとの事・・・・・本当かいな~?)
右側の写真には前原市民におなじみの方の姿も見えます。

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洗い終わった米は社務所前の野釜で竹を薪にしてご飯を炊く。

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神前に供える為に炊き上がったご飯を長老の指導で若い衆が山形に盛り付ける。禊ぎで冷え切った身体で手元が振るえ、しきたり通りの形にするのに苦労する作業です。
(山形の最上段は米粒が縦に一粒になる様に円錐形を成形します、傾いていると作り直しです。)

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盛り付けが終わると、盛り上げたご飯を各々の祭神に供え神官が無事終了した事のお礼の報告と願い事の祭事が行われる。
(このお供えは翌日、神官により傾き具合等により翌年の作柄の占いが行われます。)

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祭事が終わる頃、参拝の客に当番の氏子によっておにぎりと漬物が振舞われる。向こう向きの女性が持ち上げているのは「白菜の漬物」。この祭事では刃物を使わずに引き裂いて食べる習わしです。おにぎりも手でちぎって入れたこんにゃく等の混ぜご飯で、具の大きさが不ぞろいなとこ に昔から守られている素朴な一風変った風情があります。

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神前のお供えが傾いた方向で翌年の豊作が占われる。
傾き方による占いの想定
(詳しい判断基準は神官の企業秘密です・・・・・・)


撮影:IT長糸の風 メンバー
ひとこと:祭事の始まりから最後まで頑張って撮ったので「睡魔」と「寒さ」に参りました・・・

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